インフルエンザの漢方薬 麻黄湯は?
といった記事、近頃よく目にしますね。
これ、あまりにも不正確なので気をつけてください。
漢方薬が安全で副作用がない、といわれるのは、
個々人の体質と病気の状態を診断して、それに合った薬を処方するからです。
麻黄湯は
1.熱が出て
2.悪寒があり
3.汗が出ず
4.体力が衰えていない、虚弱体質ではない
が揃っているときに使う薬です。
発汗作用が強く、汗が出ないで熱がこもっているときにはいいのですが、
汗が出ているときに使うと、体力を消耗し、熱は引いても
回復に時間がかかるようになりやすいです。
また、麻黄はもともと強い生薬なので、お子様にはより慎重になるべきだと思います。
ちなみに、私が個人的に愛用しているのは
「板藍根」
という漢方薬。
中国の家庭の常備薬として絶大な人気があり、
SARSの際には店頭から一時品物がなくなりました。